東京には洋食の名店がたくさんある。「たいめんけん」「煉瓦亭」「資生堂パーラー」等々。どれもそれぞれの個性が愉しめる。そして旨い。一品一品が逸品である。「たいめいけん」は全体的に昔の味わいを色濃く残す。そのせいか年配の客が多い気がする。資生堂パーラーは昔の雰囲気はあるものの全体的に洗練されていて切れ味がある。洋食屋といえば、「ハヤシライス」「ハンバーグ」「ポークカツレツ」「オムライス」「カレーライス」ととりあえず全部食べたいものが目白押し。考えるだけでもう涎がたまってくる。考えれば老若男女とわずみんな洋食が大好きなはずだ。資生堂パーラーで飯を食べる。その幅広い客層を見れば洋食がいかに日本人に愛されているかがわかる。レトロな雰囲気と銀座という特別な空気に包まれる場所とのコンビネーションが素晴らしい。空間自体が好きだ。エキサイトイズムで一度、「東京の洋食」をとりあげよう。考えれば東京の旨い物、「蕎麦」「うなぎ」「鮨」「洋食」「天麩羅」の名店はやはり銀座、日本橋あたりに集中している。それを見れば、青山、六本木が昔は田舎だった事がよくわかる。
そんな中での小生の洋食の思いでの店は、「重亭」。苦しく、しんどかった大阪時代。そんな中で大阪の安くて美味しい食べ物に助けられた。そんな中で通い詰めたのがこのお店である。吉本の芸人さんが、「重亭でメシが食えるようになったら一人前。」といわれる。その近くには織田作カレーで有名な「自由軒」がある。大阪のまさに日本橋である。こちらの硬めのハンバーグが何とも言えない。ソースがケチャップベースで飽きない。そしてしつこくない。5年ほど大阪にいたが一番通って食べたのがここのハンバーグである。そして白いライスではなく。オムライスと一緒に食べる。ハンバーグとオムライスを注文する。なんて贅沢であろうか。最近お邪魔していないので値段が分からないが10年ほど前、ハンバーグとオムライスで2000円程度であったと記憶している。今もそれほど変わらないと聞いているが。これくらいの値段だと嬉しいもんだ。難波ではオムライスの名店であり元祖オムライスの「北極星」でオムライスを頂いても1000円もしない。大阪人は値段にうるさい。そしてこのような名店も努力で値段を守っている。値段もあいまってワザワザ大阪の洋食屋を取り上げてしまった。でも洋食屋さんってなんかいいんだよなあ。洋食屋の事を考えれば小生は家を引越した方が良いかも知れぬ。
山村幸広
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