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山村幸広の一日、一グラム

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白金台「利庵」 2月16日
 白金台のプラチナ通り。お洒落なファッションストリートに、一軒だけ昔のたたずまいで商売をしているのがこの「利庵」である。最近白金台は、いきなり鮨屋が3軒もほぼ100メートル以内に出来たり、なんか一度行ってみたい雰囲気のふかひれ料理屋が出来たり、話題が耐えない。しかし当たりはずれが実は激しいのが、このプラチナストリートである。毎年必ずたたむお店があるし、新しいお店ができる。

 この蕎麦屋をどのように紹介すればよいのかイマイチ分からず、書かないでいたが、会社からも近く、間違いなく一番行っている蕎麦屋なのである。赤坂の「砂場」や人形町の「藪そば」などに共通する何かがこの店にはある。それはなんと言うか老舗の安心感と言うか、店が独特に醸し出す雰囲気と言えばいいのだろうか。酒もビールと日本酒一種類のひやと燗だけ。焼酎も今はやりの吟醸酒があるわけではない。つまみも「卵焼き」「ぬた」「豚の角煮」「さびいも」「焼き海苔」に「天麩羅」と至ってシンプル。さびいもと焼き海苔を頼んで、海苔にさびいもを巻きながら酒を飲む。これは本当の通ですねぇ。

 という事で、食べるつまみもいつも同じ。そして注文する蕎麦もいつも同じである。この選ばなくてもいい安心感というか、食べる物が決まっている事が、この店の「なんだかやっぱり利庵がいいなぁ」と言うところにある。ゆっくりと飲むのではなく、軽く1、2本飲んでさっと蕎麦を食べて出て行くのがこの店のスタイル。1時間以上いる客はほとんどいないのである。美味しいつまみと多種の焼酎、酒をゆっくりと楽しむのであれば、白金の「三合庵」という事になるし、本格的な懐石料理を頂いてシメに最高の蕎麦を楽しむのは、恵比寿の「翁」(以前のブログを是非参照してください)という感じで使い分けている。小生好みの蕎麦は、田舎そばとゆずきりそば。大抵この2枚を頂く(東京の蕎麦屋は量が少ないのでやんす。まだこの店は多い方ではあるが、1枚じゃあ、ちと足らぬ。でもこのお店は大盛りの注文も受けてくれる。それって野暮ですかねぇ? あたしゃ、よくやります)。いわゆる田舎蕎麦ではなく、細めのすっきりしたのど越しの田舎が気に入っている。どちらかと言えば「竹やぶ」さんの田舎に近い感じである。つゆの濃さ加減がとってもいいのである。

 小生はあまり食べないのだが、他のお客さんがよく頼んでいるのが「わらび餅」。なぜ蕎麦屋のデザートがわらび餅なのかは知らないが、なかなか美味しい。そして実は「鍋焼きうどん」がある。名店と言われる蕎麦屋でうどんがあるのはこの店だけではないだろうか? 今の季節、結構これを頼む人が多い。という小生もたまに頂いている。

 良い意味で昔のやり方を頑なに守って商売をする。これぐらいの名店になるとその姿勢が逆に評価される対象になる。このプラチナ通りに、これからも多分変わることなく続くのであろう(土日のピーク時間は、並ぶのを覚悟してください)。

山村幸広

【関連リンク】
  • エキサイト検索 >“蕎麦”
  • エキサイト検索 >“白金台のプラチナ通り”
  • by yamamura2004 | 2006-02-16 21:55
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