「松茸」 10月20日

日本人の松茸に対する思い入れは特別である。はっきり言って、あれほどの値段を出してでも食べたい美味しい物なのかと冷静に考えてみると、そうではないのではないかと思う事がある。「死ぬ前に松茸を腹いっぱい食べてみたい。」と思う人はそれほど多くはないであろう。しかし季節の変わり目の印として、また、年に一回でも食べてみるもの、としてお祭り事として考えると許せてしまう。秋の始まりに松茸を味わうという贅沢、贅沢であろう行為がいいのである。そう言う意味では松茸は食べたい食材である。
先週の週末に、2カ所から同時に松茸が届いた。嬉しいのであるがとても食べきれぬ量である。さてどうしよう?? えーーーい食ってやるという事で久しぶりに台所に立つ。一番美味しい食べ方は?? 小生の場合は、やはり焼き松茸か松茸フライである。しかし、我が家は揚げ物をしない家なので焼きにする。家のコンロに松茸を真っ二つに豪快にわって焼く。そしてポン酢に少しつけていただく。焼いていると家中がいい香りに包まれて、なんとも幸せな一時。香りを肴に、ビールを一杯やる。歯ごたえと味を確かめながら頂く。旨いねえ。。。
そしてまだまだある松茸をパスタにする事にする。ご飯にするのはあまりにも月並みである。オリーブオイルにガーリックをいれて焦げないように弱火で炒める。松茸の香りを残すために、ガーリックは少量にする。その後、普通だと白ワインでるが、松茸にはシャンパンを使う。小瓶のシャンパンを全量、フライパンに注ぎ込む。そしてしっかりアルコールを飛ばす。(煮立てる。)そして、醤油と塩で味を調える。シャンパンにしたのは、松茸に酢橘をかけて頂くように酸味が欲しかったからである。ワインだと甘く仕上がってしまう。松茸にはシャンパンである。少し、いやかなり贅沢ではあるが。
そして笠の開いた松茸を薄切りにして、ソースに。そして細めのパスタをアルデンテに茹でてソースにからめる。最後に少しパセリを振って、「松茸のパスタ 〜シャンパン和風ソース〜」の出来上がりである。シャンパンを頂きながら、パスタを食べる。ここは久しぶりなので、シャンパンにも拘ってみよう。思い切って、KRUGを空ける。泡のきめ細かさ、深い味わい。最高のシャンパンであるのは間違いない。素晴らしい秋の夜長でありやすなあ。いやーー、ごめんなさい。
このパスタは旨いーーーーーですよ。シャンパンソースはフォーシーズン・シンガポールの若いシェフが大胆に中華で演出していたのを自分なりにアレンジしてみたものである。是非、お試しください。
松茸を愉しむ。日本に生まれてよかった。
山村幸広
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by yamamura2004
| 2005-10-20 18:08
