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山村幸広の一日、一グラム

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京都「よそ者」&ヌベール蕎麦料理屋「にこら」 8月15日
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 ウエスティンホテルへチェックインする。
 最上階からの眺めは母校、東山高等学校、南禅寺を望み、素晴らしい。京都らしい風景の一つではないであろうか。街とお寺と、それを取り囲む緑が一体化している。この眺めを見ていると、あの良き高校時代が今のように目に浮かぶ。時折、一人でニヤニヤしながらウイスキーで喉を温める。至福の時間が流れる。

 京都新聞のコラムに京都市美術館館長の寄稿を見つけて、大変興味深く読ませてもらった。「よそ者」というタイトルで書かれたこの文章、この方自身がよそ者として書かれている京都がとても面白かった。

 平安京の時代、京都に登ってくる事が許された人といえば、「官」で働く人か、学問を学びに来る人だけだったそうである。そしてその中に京都に残りたい人は申請をして許可を得て、「左京」か「右京」の名をもらって正式に京都の人間として公認された。それ以外の人は「よそ者」であったそうだ。
 そう考えれば、京都自身が古くからよそ者で形成されていった町なのであろう。都市の一つの条件は人が交流する事である。要するに外から人が集まるという事が都市を発展させるための重要なポイントなのである。京都が中心でなくなってから、数百年たつ訳であるが、その人の往来が止まりつつあるのが、今の京都を表しているのではないだろうか。

 いつしか大学のほとんども京都市内から消えていっている。「学」「官」で京都を目指す人、そして京都に居つく人が少なくなっている。京都の課題が見えてくるような気がする。

 しかし京都の人はそんな事を気にしていない。そして館長が仰っているように、「京都の人は京都を語らない」のである。3代続けば京都人とも書いてあったが、確か東京でもそんな事を聞いた事があるなあ。まあ、京都人でも、「上(かみ)の人」「下(しも)の人」というくらいであるから、そうなれば一体、京都人とは???

 しかし、小生のように京都を愛しながらも東京に住む者としては、これ以上の故郷は存在しないのが事実である。なじみの店に行く、旧友と会う。皆が「お帰り。」と声をかけてくれる。自分の「帰る場所」という実感が自分を癒してくれる。

 旧友の酒飲みが「最近、そこで飲む。」というお店を訪ねる。場所は今出川智恵光院を上ったところで、「にこら」という蕎麦屋さんである。京都にもこういう粋な蕎麦屋ができたんだなあ。というか、あえて蕎麦料理屋と呼ばせてもらおう。まず酒の品揃えが出色である。日本酒は、「明鏡止水」「黒龍」「麒麟山」、焼酎は、「兼八」「銀の水」「甕雫」という具合に小生の好みのものが揃っている。この品揃えを見るだけで、この店のセンスと舌が確かなものだと理解できる。蕎麦屋であるからあまり長居は失礼であろうが、この品揃えであれば長居になりそうである。つまみも型にとらわれない斬新なものから伝統的なもの、そして京都の素材、野菜や鴨、鰊を使ってあり地元の人でも観光客でも楽しめそうである。

 今日は4千円のコース料理を頂く。そばがき、あなごのにこごり、鴨、秋刀魚、蕎麦寿司、無花果などがそった前菜からスタート。(これだけで2,3合、飲めてしまう。)そして枝豆のスープをベースにした「ヌーベルそばがき」。そしてメインはフォアグラと蕎麦と加茂茄子。新しい感覚でありながら、加茂茄子、万願寺とうがらし、京人参という最強京野菜トリオをつかった、京風ヌベールコンチネンタルである。蕎麦のみがオイリーなひつこさを和らげる。そして、シメはもちろん蕎麦である。お値打ちもんであり、なかなか計算高いコースである。

蕎麦屋の伝統的なツマミである、出し巻きやわさびいも、焼き鳥、焼き海苔などは見当たらない。新しい感覚の料理である。しかし基本的なダシの引き方がしっかりしているので料理がばたつかない。

 そばがきを最初に口に入れてみる。酸味と蕎麦の風味が素晴らしい。久しぶりに旨い、蕎麦寿司を頂いた。こちらの蕎麦は十割蕎麦。これは一年中、美味しく出すのが難しい。茹で加減も、もちろん打ち加減も手が抜けない。そばつゆは少し甘め。江戸前よりやわらかい感じで京都の人には丁度良いのではないだろうか。フルーツトマトのパスタ風蕎麦という料理もあって、これは若い女性に人気がありそう。まあこれに「甘味」がついて4千円であるから何も言うことはないだろう。白胡麻油100%の天麩羅がかなり旨いらしいが、もう入らず、次回の楽しみにとっておく。

 この日の酒は上記のもの。いやーーー、日本酒が旨い。日本に生まれてよかった。男性も女性も酒飲みも文句をつけにくい店である。

 慌しく東京へ向かう。なんだろう、京都って。京都の魅力は味やお寺でないのであろう。京都に流れる「空気」と「時間」なのであろう。

又、京都へ帰ろう。

山村幸広

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  • by yamamura2004 | 2005-08-15 21:49
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