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山村幸広の一日、一グラム

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PC時代からインターネット時代へ マイクロソフト 古川享先達 引退     6月16日
 エキサイトブログのメンテナンスによるサービス停止が予定を大幅に越え、ユーザーの皆様には大変なご迷惑をお掛けいたしました。お詫びを申し上げます。今回の作業は今後のエキサイトブログの成長を考えると不可欠な作業でした。エキサイトのサーバー・メンテナンスの作業でも過去最大規模のサーバー移行作業でした。これはつぎはぎだらけの状態でなく根本的なサーバー移行作業でした。エキサイトブログは他のブログサイトと比べても、又特長としても皆様の美しいそして多数の画像を早く美しく見れなければなりません。それがエキサイトブログの特長です。今回の作業は必ず、半年後、一年後も皆様が快適にお使いいただけるように設計されたものです。
ご理解を賜ります様宜しくお願い致します。
今後ともエキサイトブログを宜しくお願い致します。

エキサイト株式会社
代表取締役社長 山村幸広


 さて小生がITビジネスに飛び込んだのは、1986年、時代はまだまだ大型コンピュータの時代であった。要するにIBMの時代であった。IBMの大型コンピュータを中心としたSNAが作るオンラインシステムが世界の標準であった。まさに、この年、マイクロソフト株式会社の日本法人は設立された。「3090」という言葉は、その頃の業界の方は誰でも知っているだろう。当時、最高クラスのIBM機の品番である。IBMの品番、いわゆる型番を皆が知っているというぐらい、IBMの時代であった。その後、急速に進むダウンサイジングというキーワードと共に、パソコン(PC)時代が到来した。オフィスに点在していた、「オアシス」や「キャノワード」といったワープロ専用機には、マイクロソフトのMS−DOSが搭載され、マルチプランや一太郎などが動くパソコンが増殖していった。まさにマイクロソフトの時代の到来であった。これは80年代にIBMが独禁法の対象になり、90年代になってその対象がマイクロソフトに移り変わったのをみても明らかである。

 そのPC時代のキープレイヤーとして真っ先に名前が浮かぶのがやはりアスキーの西氏とマイクロソフトの古川先達であろう。西さんのコラムを読むために、週刊アスキーを買っていた。西さんの話にはいつも夢があり、未来があった。西さんが、「PCはこうなるだろう。」と予想した事はほとんど現実化されていった。古川先達はある意味、根っからの技術屋さんであった。技術の話を古川先達が始めたら、それは止まらなかった。夜中の2、3時になっても子供のように目をきらきら輝かせながら技術論を語ってくれた。その話に興奮して頑張れた。会社に行くのが楽しかった。

 今から思えば、私たちの先達は色々な事を教えてくれた。それは技術やコンピュータの事だけではなく、生き方、生き様、酒の飲み方、遊び方。それは皆、先達が教えてくれた。今でも覚えている。2001年、エキサイト株式会社の親会社である、米国のExcite@homeが倒産して、私たちが再スタートを切る時、殆んどの先達は小生に言った。「山村くん、もうエキサイトは、No chanceだよ。」しかし古川さんは違った。「山村くん、アップルを見たまえ。米国では良くないが日本では立派にやっているだろう。エキサイトもそうなればいいんだ。なれるはずだ。」と言って下さった。あの時の古川先達の言葉を胸に頑張れたんだ。2、3か月前にも、お会いしたが、「両手で握手をして頂いた。」

 古川さんはかっこよかった。「俺は、経営は苦手だから。」突然、30代にしてマイクロソフトの社長の座を成毛氏に譲って、会長になられた。社長と会長の役割とはこうゆう事なんだという事がわかった。車も、何もかもこだわりがあった。

 また、私たちの先達はよく「指導」をしてくれた。そう考えれば、私たちは一世代下に指導しなくなった。それは私たちがしなくなったのか、下が聞かなくなったのか? 上からの指導を受けた方がいいのか?悪いのか?は議論のあるところであろうが、少なくとも小生は指導して頂いて先達に感謝しているし、その指導がなければ小生はなかったと思っている。

 私たちの先達は、融資だ、投資だ、ファイナンスだといった事を私たちに語らなかった。皆がPC時代を支えながら、「夢」があり、「わくわく」しながらビジネスに取り組まれていた。仕事の姿も遊び方もかっこよかった。使命感と「技術」に熱くなっていた。純粋だった。美しかった。

 その諸先達、PC時代の先達は殆んどが次の道を歩まれている。アップルの原田さんはマクドナルドに。IBM−PCの廣瀬さんはコロンビアミュージック。マクロメディアの手嶋さん、マイクロソフトの成毛さんはVCに。アスキーの西さんは大学へと。
 私たちインターネット世代経営者も先達が引かれたレールがなければ無かったのだ。オンラインシステムからPCへそしてインターネットへ、流れの中で先達の作り上げた未来予想図を仕上げをしようとしているのだ。私たちはその「仕上げ」をやり抜かなければならない使命があり社会的責任があるのである。先達はそれを見ているし、また指導し、励ましてくれるのだ。

 古川先達の次のステップが楽しみである。でもあの人は楽しい仕事しかしないからなあ。いやはや楽しみである。小生も10年もすればそうゆうタイミングがくるんだよなあ。その時に後悔しないように、そして胸をはれるように。悠々とバトンタッチしたいもんだ。

 古川先達、ご苦労様でした。ご指導ありがとうございました。

在校生代表 山村幸広

【関連リンク】
  • エキサイト イメージ検索 「IBM 3090」
  • エキサイト ビジネスブログ
  • by yamamura2004 | 2005-06-17 10:15
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