最初にこの店を紹介して下さったのが、アートディレクターの通称「トモさん」こと、長友啓典さんである。「美味しいもの大好き。」の長友さんが、「ぶすっと愛想が悪いオヤジがつくる店だが、味はうまいんやわ。」といつもの大阪弁で教えて頂いた。
こちらの名物は何といっても、「ボルシチ」である。本物の「ボルシチ」を知らない小生にすれば、「本物のボルシチ」とはこちらのボルシチなのである。半世紀以上愛された、歴史のあるボルシチなのである。
ランチタイムはハンバーグが1300円、カレーライスは1000円程度と最近、高価になっている洋食屋からすれば良心的なお値段である。味もしっかりした味付けとどこかなつかしい味がとても良い。なんでも丁寧に作られている。そして素材が良い、それは例えば「あわび」「海老」といった魚介類も鮨屋で通用するようなネタである。
そんな中でも大型海老フライは確か4000円ほどしてなかなかのお値段。しかしエビがいいし、タルタルも旨い。そして付け合せのサラダもとても丁寧で、自然な味わいがいい。こちらでは何かの料理とボルシチの組み合わせで注文したい。
その中でいつも気になるメニューがある。それはサラダである。ボンサラダと銘うったそのサラダ。実は小生も注文した事がない。それは値段にある。ボンサラダ、2800円!!!!!。 ハンバーグやカレーライスのお値段と比べてもそれいかに? ハヤシライスでも2000円なのでそれよりも高い。果たしてこれはどんなサラダなのであろう。とっても気になる。しかし小生はその値段にびびってまだ食べていない。
長友さんはこのサラダをしょちゅう注文されるそうなので聞いてみた。「うまいよ。このサラダ。僕は胡瓜が嫌いだから胡瓜抜きだけどね。」というだけで中身を教えてくれない。値打ちは自分で測れということである。
しかし、ハンバーグとボルシチとサラダはとても食べきれない。サラダとボルシチはちょっとイマイチ。となると、ボルシチをやめなければいけない。ちきしょーーー。小生には決められない。どうしたもんか。
本当は、全てを食べられるメニューがあればと思う。何といってもハヤシライスが食べたい。でもハンバーグも食べたい。ボルシチも食べたいし、痛風の敵、エビフライも食べてみたい。それにあのカニコロッケも捨てがたい。そして一度は念願のボンサラダを「貯金箱を割ってでも。」、食ってみたい。どうすればいいんだーーーーー。
キッチンボンの苦悩は続くのである。
山村幸広
PS あそうだ。ふたりでいけばいいんだ。。。。。。。。。。。。。。。。
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