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山村幸広の一日、一グラム

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新潟地震 その2 「レスキュー隊 男の中の男達」 10月29日
 彼らの労をねぎらわずしてどうするか?

 要請があれば、世界のどこでも駆けつける。そして生存者を救出する。プロフェッショナルである。しかし彼らのコメントや表情をみてプロの中にも「人間」を感じた。

 作業の場所は傾斜が30度。TVではわからない。スキーを経験している方は30度という角度がわかるはずだ。それはスキーゲレンデで言えば上級者ゲレンデ。上から見れば、ほぼ直角に落ちていく。震度が強い余震が続く中の作業。立っているのも困難な場所である。いつ巨大な岩石が落ちてくるかわからない。彼らにも妻、子供がいる。それよりも救出を願い行動する。日本中が彼らに注目をしていた。日本中のプレッシャーを彼らは背中に受けていた。TV画面で見ていた彼らの家族の方々にも敬意を払わねばならない。画面が余震で揺れるたびに見ていられなかったであろう。隊長は淡々と話しながらも泣いていた。女の子だけが車に残っていた。推測であるが、もう息がないのはわかっていたであろう。しかし1パーセントでもという可能性という中、彼らは夜を徹して作業を続けた。彼らが制止を聞かず志願したそうである。それよりも思いは一つであろう。「出してあげたい。」一人だけこんな場所においておけない。家に帰してあげたい。この思いだけが男達を動かした。彼らの最大限のモチベーションは優太君の生存であっただろう。抱き上げた感触が彼らの作業を後押しした。無念の思いで現場を引き上げたであろう。誰も現場を去る男達を非難することはないであろう。彼らは眠い目をこすり、限界と戦い作業を続けた。

 「優太君、しっかり強く生きて欲しい。」君には誰も持ちえていない強運がある。彼を生かしたのは、母の思いに違いない。母が彼をはげまし続けたに違いない。彼が母の死をどうやって理解できるだろうか。「優太君、お母さんはおねえちゃんが一人じゃ寂しいから、一緒にいるんだ。」神は最後に4人が誰も寂しがらないようにした。君には父がいる。そして日本中の皆が、君を応援している。

 レスキュー隊は、真のヒーローであった。それは大リーグで活躍する選手より、ワールドカップのストライカーよりも。
ご苦労様でございました。

山村幸広

【関連リンク】
  • 新潟県中越地震情報ブログ
  • by yamamura2004 | 2004-10-29 10:41
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