山村幸広の一日、一グラム

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2005年 03月 11日 ( 1 )
マンハッタン ニューヨークシティ 3月11日
 ニューヨークは何といっても思い出が一杯詰まっている。初めて米国の地に降り立ったのもNYであった。もう15年前の事である。安い飛行機で、西海岸経由で乗り継ぎ、夜中に到着した事を今も鮮明に覚えている。ニューアーク空港からダウンタウンへ行くバスの中から見える景色に、疲れきった体の事を忘れるほどの興奮を覚えた。ジグソーパズルや写真でしか見た事のない風景が目の前に広がる。その当時はまだツインタワーがマンハッタンの守り神のように玄関に聳え立っていた。

 当時はまだ危険な街であった。地下鉄なんて乗ってはいけないと観光客は教えられていた。しかし興奮はさめきらず、真夜中のダウンタウンを友と歩いた。初めて入るデリカッセンは味はともかくとして新鮮であった。BARでニューヨーカーに混じってウイスキーを飲んだ。朝まで眠れなかった。

 次の日もずっと歩いていた。マンハッタンは歩いて楽しい街である。地震が無いため、古い建物と新しいビルが交互に立ち並ぶ。美しい教会をときおり見かける。そして屋台のベーグル。全てが愉しい。全てが絵になる。

 ニューヨークのもう一つの楽しみは、ブロードウエイと美術館。これだけで1週間は楽しめる。思い出のホテルはセントラルパーク沿いのメイフェアーホテル。素晴らしい場所なのだが古いため、良い値段で泊まれる。東京、ロンドン、マンハッタン、香港はホテルが高い。安くて良いホテルを見つけるのが大変な街なのである。その後も観光で何度かマンハッタンを訪ねた。

 その後、マンハッタンと更に深い縁ができた。自ら交渉して権利を獲得した、ダブルクリック社である。ダブルクリック社はインターネット広告ビジネスの先進的な技術とメディアマインドを兼ね備えた素晴らしい会社であった。97年の春、小生はマンハッタンに詰めていた。ダブルクリック社の日本でのビジネスの権利を獲得するためであった。権利を獲得するまで日本に帰らないと決めていた。毎日、毎日、ダブルクリック社へ通った。セントラル(中央駅)のハイアットに泊まり、マディソンスクエアパークへ向かって歩く。ビジネスマンに囲まれて歩いていると、なぜか自分がNYで働くビジネスマンのような気分でいた。自分に酔っていた。でも、「俺はこのNYで働いているんだ」という自覚が自分を強くした。ニューヨーカーを真似してベーグルを屋台で買って食べた。毎日、9:00にダブルクリック本社の受付でCEOのケヴィン・オコーナーが出勤してくるのを待っていた。1週間で小生の顔はダブルクリック社の全社員に覚えられた。「いつものヘンな日本人がまたきてるよ。」から、「Yuki,Good Morning!」と声をかけられるようになっていた。受付の女性も3日目からは電話をつないでくれた。

 週末の土日は寂しかった。元来、一人が苦手な性格である。一人でする事がなかったが、ひたすら街を歩いた。マンハッタン中を歩いた。ある日曜日の夕方、あまりしゃべってくれなかったケヴィン・オコーナーがホテルへ電話をくれた。食事に誘ってくれたのだ。涙が出るほど嬉しかった。次の月曜に当たり前のように(もちろん誘われてないが)、9:00にダブルクリック社の受付で座ってベーグルを食べていた。CFOのケヴィン・ライアンが初めて、「Yuki!」と声をかけてきた。「契約の話をしよう。」と彼は言った。勝負に勝った。色々な大手企業のオファーを断り、ダブルクリック社は契約をくれた。その年の秋、ダブルクリックジャパンを設立し、小生は初代社長に就任した。その後、ダブルクリック社はNYで、ダブルクリックジャパンは日本で株式公開を果たした。今も当時のCEOで創業者のケヴィン・オコーナーとは交友が続いている。今はサンタバーバラの豪邸でセミリタイア生活をエンジョイしている。いつも「Hey,Yuki.遊びに来い。」と誘われているが、実現できていない。再会が今から楽しみである。

 その後も何度もNYへ行った。何度行っても楽しい。そしていつもの様に、街を歩く。今はある特定の地域を除いてかなり安全な街になった。地下鉄も満員である。SOHO地域は更に進化している。そしてブロードウエイは世界中の人々を今も魅了している。

 よくNY出張の帰りに、カリブへ行った。カリブは島ごとに所有国が違うために、違う風景を味わえる。そして人生の最愛の場所、バハマの「オーシャンクラブ」にめぐり合えた。これは頑張った褒美に神がこの場所を教えてくれたのであろう。あの美しい海にできるだけ近い日に再訪したい。

 遊びも仕事もNYは心を躍らせてくれる。そしてやる気を、パワーをくれる。マンハッタンはそういう街である。そろそろいい季節である。皆さんも、気をつけて(いくら安全になったとはいえ、米国ですから)街を歩いてみてください。

 これを書いているとNYのバスのエンジン音とイエローキャブのクラクション。そしてパトカーのサイレンが聞こえてくる。

P.S. BGMはもちろんビリー・ジョエルの“NY states of mind”である。

山村幸広

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  • by yamamura2004 | 2005-03-11 19:40


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