人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山村幸広の一日、一グラム

新しい会社、「グラム」が一日、一グラム、成長する様子を応援してください!
ウインザーホテル洞爺湖 完全レストランガイド 8月11日
ウインザーホテル洞爺湖 完全レストランガイド 8月11日_a0000002_1852024.jpg
 夏休み。とりあえずこの暑さから逃げようと思い北海道。そしてどうせなら旨いものを食べたいのでこのホテルに宿泊した。大型ホテルの国内最高峰であろう。今一度、このホテルの長所をまとめてみる。

1.これほどまでにレストランを完璧に近く集めたホテルがあるであろうか? 5泊以上してもホテルのレストランを飽きさせずにいれるホテルがあるであろうか? 全てのレストランがメインを張れるホテルがあるであろうか? 現在、小生の経験ではレストランの質、数共に日本一であるし、日本人にとっては世界一であろう。

2.客室、レストラン、温泉、ゴルフ場と全ての場所において眺めがよい。ホテルは山の頂上に建てられていて、湾と洞爺湖に囲まれている。全ての部屋の眺めがよい。個人的には夏は洞爺湖サイド。冬は湾側の部屋が尚良いのではないだろうか。

3.サービス全体に問題を感じない。末端にいたるまで教育が水準以上に行き届いている。実は鬼の霍乱で小生は熱をだしてしまい、2つのレストラン等を当日キャンセルした。しかしすべての従業員が、「氷枕などをお持ちしましょうか? 病院の手配をしましょうか?」と言ってくれた。フロント以外の全ての従業員がこういう言葉をだせる事が教育の徹底ぶりを物語っている。あの有名な漫画「HOTEL」の主人公はこのホテルの支配人をモデルとして作られたそうであるが、それもうなずけるほどのサービスの徹底ぶりであった。日本最高レベルと言える。東京のホテルの様なスマートなサービスではないが北海道の人の温かいサービスが感じられるのが良い。これを続けて頂きたい。

4.部屋、温泉、レストラン、スパ、プール、エステサロン、そしてプライベートゴルフ場(冬はプライベートゲレンデ)、BAR(和洋2つのBARがある。)とファシリティがほぼ全て揃っている。ホテルの中で過ごせる要因は満足度が高い。

5.朝食のブッフェがとても良い。野菜とフルーツが旨いので満足度がとても高い。サービスも良い。フルーツのセクションでメロンが無かったので「今日は、メロンはないのでしょうか?」と尋ねたら、「すぐ席にお持ちします」と答えが帰ってきた。レストラン全体にいえるが野菜が旨いので何を食べてもはずれがない。

6.小生のお気に入りの場所はGOLF上のクラブハウスの横、写真のブランコチェアが置いてある場所。写真の様に気持ちよい風と共に居眠り。最高のリラクゼージョン。何時間でも過ごせる静かな場所である。ある夕方、ハーフプレー(9ホール)を愉しんだ。スコアは40だった。リラックスするとスコアもよくなるんだなあ。でもここではGOLFよりブランコチェアが気持ちいい。

 このように、ファシリティ、サービス、レストランと満足がいくホテルという事は完璧ということである。もちろんあげるとすれば少々、短所もある。しかしそれを感じさせないほど長所が多い。詳しくは知らないがリピーター率が高いホテルであると推測できる。なにをかくそう小生も既にファンである。そしてこの堂々とラインアップされたレストラン。もし2、3泊ならどうするか? 選ぶのに苦労する。そこで参考までに永久保存版「ウインザーホテル洞爺湖 完全レストランガイド」を小生の独断と偏見で作ってみたので参考にするか、笑い飛ばして無視して頂戴。

「ミッシェルブラス」
 もうこのレストランは説明の必要がないでしょう。ミシュランの3つ星と北海道の素材が結びついて、ただの名前貸しじゃなく直接コントロールですから悪いはずがない。絶対に予約をしてからいくべし。2、3カ月間、夜は一杯だそうである。東京のフレンチで2、3カ月間、予約が取れないレストランがあるであろうか? この夏、日本でもっとも予約が取りにくいフレンチの一つであろう。

「わく善」
 いい鮨屋である。東京にきても十分、勝負できる腕がある。目がある。主人の渡邊さんは小笹の佐々木茂樹同様、とっても人柄がよい。客をわけへだてしない、鮨屋にありがちな横柄な態度のまったくない誠実な実直さを感じる。ネタもレベルが高い。北海道らしく「時しらず」のにぎりを頂けた。天然のうなぎも旨かった。そして北海道であがったマグロの赤みはなかなかの旨さであった。主人の渡邊さんは「大間より、こっちのものの方が釣り上がったあとの処理が早い。」と言い切った。自信がある人間しかこんな事は言えない。

「美山荘」
 ご存知、京都の美山荘の出店である。「摘草料理」と銘打っている。東京のお金持ちが京都のしかも市内から2時間近くかかる宿になぜ、こぞって泊まりにいくのか? 野菜を本当に美味しく食べるにはどうすればよいかを追及し続けたお店である。本来、野菜はこんなに美味しいものなのか。草がこんなにおいしいのかを実感したい人は是非、いくべし。天然の三つ葉を皆様は食べた事があるだろうか? 小生も始めて頂いた。しかしこの店のポリシーに「オリジナリティとは万人うけしないもの」(小生流に要約)とかかれている。例えば野菜のアクも野菜の旨さとして残す料理である。そして計算して、計算してこの摘草料理にたどり着いている故、究極の懐石料理である。ですから「自分はあまり懐石料理を食べた事がない。」という方が愉しめるかというと経験としては良いかも知れぬが疑問である。写真にもあるように10種類にも及ぶ野菜だけの前菜(八寸)に興味を覚えた方は良いが、そんなに野菜ばかりじゃいやだという方はこのお店はいかがなもんか? 「摘草料理」である。もちろん魚も大変美味しい。写真の八角(北海道の魚)のねぎ巻きは今まで八角はまずい魚という認識を180度変えなければいけない絶品であった。塩味と照り焼きの2つの味が楽しめるのもまた良い。しかしとは言っても野菜中心の料理である。ワインを飲み尽くしていない人がロマネコンティを飲んでもおいしさは判らない。そうゆう人はDRCでもラターシェの方がおいしいであろう。懐石料理のロマネコンティを食べる基本がある方にこの美山荘をお勧めしたい。本当に美味しいご馳走である。

「天川」
 美山荘プロデユースの和食屋さん。シンプルな料理であるがとても美味しい。美山荘をカジュアルにした感じ。カジュアルにしたと言えばちょっと落ちる感じがあるかもしれないが、一般の和食屋さんよりはレベルはかなり高い。今回頂いた、「鮎」は小生の生涯ベスト3である。滋賀県の川でとれた鮎だそうだが、京都の保津川の鮎以外で旨い鮎を始めて頂いた。季節に応じたおいしい和食が食べたいという希望がすんなりとかなえられる。素材をシンプルな味付けで提供する。今、へんな方向にいきつつある和食業界を元に戻す実直な直球勝負の和食屋である。サービスもとても気持ちが良い。
「達磨」
 翁の高橋氏といえば蕎麦好きで知らぬ人はいないであろう。その人の監修した蕎麦といえば食べずにはいられない。期待を全く裏切らないとても美味しく洗練された蕎麦である。紫蘇のかわり蕎麦も美味しかったが何といっても「もりそば」が旨い。8:2の蕎麦はすべるような感触で喉の奥に入っていく。つゆの加減も良い。天麩羅は野菜が旨いのでまずいはずがない。素晴らしい蕎麦屋である。是非、こちらで蕎麦をたぐって頂きたい。

「カローダイヤモンド」
 ベトナム料理。日本のベトナム料理店の生春巻きで、皮が旨いはるまきを始めて食べた。一品一品、非常に手がかかっている。中華でなくベトナム料理をもってきたホテル側の意図がわかる。フォーのスープもクリアで味が深い。レモングラスに巻いて出された牛肉が大変おいしゅうございました。とても洗練された味付けで、盛り付けも美しい。

 という感じで全てのレストラン(メインダイニングを除いてある上記紹介の)が二度といきたくないではなく、全てもう一度いきたいと思うレストランなのである。どうしましょう? 上記6つのレストランを制覇するには、昼夜合わせて3泊が必須条件であるが、こういうプランでは。<到着日>夜:天川<一泊目>昼:美山荘 夜:カローダイヤモンド<2泊目>昼:ミッシェルブラス 夜:わく善<最終日>昼:達磨。これぞ究極の2泊3日 ウインザー洞爺湖レストラン制覇スケジュールである。日本にウインザーあり。断っておくが小生はもちろん一般の客として普通のサービスを普通に受けた客として言っている。これからも日本のいや世界の食通を唸らせてほしい。そう言えるホテルが日本にもやっとできたのである。

 何度も思った。「胃がもう一つあれば。」

山村幸広

【関連カテゴリ】
  • ガルボ「この夏、日本のリゾートへ。」
  • エキサイトトラベル「国内旅行」
  • エキサイトカテゴリ「国内旅行」
  • by yamamura2004 | 2004-08-11 18:54
    << 渋谷 小笹鮨 「大間のまぐろ&... 二期倶楽部での週末 8月3日 >>


    by yamamura2004
    S M T W T F S
    1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31
    以前の記事
    最新のトラックバック
    検索
    タグ
    その他のジャンル
    ファン
    記事ランキング
    ブログジャンル
    画像一覧