ご担当者様にこういわれて、帰ってくる営業マンは使い物にならない。
東京のお客様は優しい方が多い。
私たちの欠点を指摘せずに、「予算がなくなったから。」と言って営業マンを帰す。
これが東京の、「営業」の怖いところ。
本当にいいプラン、いい提案は、予算がなくてもかき集めて頂ける。
普通にやっていたら、ある予算もとれないもんだ。
これが「営業」である。「業(わざ)」を「営(いとなむ)」と書いて営業と読む。
黙っていても取れるのであれば、営業マンなんていらない。
今月の初めにあるお客様に初めて訪問をした。
「3月まではもう予算がないので、5月くらいに考えます。」と返答を頂いた。
しかし、ウチの営業は粘った。3月のプランを再提案した。
そして、今日の朝、3月で決定の連絡が入った。しかも大きな金額である。
予算をかき集めて頂いた。
そのまま諦めて、なにもしなかったら、決まっていなかった。
これが営業だ。
この数字がプラスされる事は素晴らしい事だ。
それ以上にすばらしい事はこの決定によって得られた、この営業マンの経験である。
山村幸広