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山村幸広の一日、一グラム

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「やきやき 三輪」 お好み焼き 7月26日
 東京へ出てきた当時(1986年頃)、京都出身の小生としては、お好み焼きが食べたくなる。当時、はっきりいって美味しいお好み焼きは東京では小生の知っている限り、食べられなかった。何処にいっても粉っぽく、味がない。よって「自分で作るのが一番。」と思っていた。

 よく東京で見かける不思議な看板がある。「京風 お好み焼き」「京風 たこ焼き」という看板。「それって何?」が本音である。お好み焼きもたこ焼きも、もちろん京都にも名店がたくさんあるし浸透している。しかし京都独自の物などなく、それはやっぱり大阪が本場であると思うし、京都の人はそれに異論を唱えないでっしゃろ。(唱えないであろう。)やはり東京の人は京都には特別な思いがあるという事で、浪花風とするより京風とする方が流行るという事なのであろう。マーケティングの中でのネーミングである。小生が思う大阪と京都のお好み焼き屋の差は、大阪は「店の人が焼いてくれる店が多い」そして京都は「客が自分で焼く店が多い」という事であろうと思う。

 東京には「もんじゃ焼き」というこれがまたとても美味しい、粉もんの食べ物がある。東京に出てきた時、ものは試しと初めて浅草の「もんじゃ焼き屋」に入った事を今でも覚えている。そして、「すいませんが初めてなので焼いてもらえませんか?」と御願いしたら店員が焼きだした。そして広げてぐつぐつと生焼けの状態で、「はいどうぞ。できました。」と言った。
「なんやこれ、生焼けやないか?」
「もうこれで大丈夫です。」
「俺が関西弁やから、知らんと思って、バカにしとるんとちゃうか?」
「これでいいんだって。一回、食べてみなよ。」
ふん。こんな生焼けが食えるかと思いつつ一口食べてみた。「ううーーん。」そして食べ続けた。「旨い。」こげてきたら又、これ旨し。
「店員さん。すいませんでした。本当においしゅうございました。。。」
今では、月島のもんじゃ焼き屋は大好きである。もちろん小生は自分で焼けるし、多分、結構、うまい方であろう。ちなみに小生の焼き方は「もんじゃの師匠」の影響上、月島流ではなく「西あらい流」である。一押しのトッピングは「カレー、ベビースターラーメン、コーン」である。関西の、もんじゃ焼きを食べた事のない人からすれば「なんじゃそれ?」って感じであろうが、ベビースターラーメンはもんじゃ焼きになくてはならない存在である。

 小生のお好み焼きの原点は、生まれ故郷の京都は伏見 大手筋商店街の「権兵衛」。いまだに健在のお店である。もう何十年使われているであろうかという真っ黒の鉄板の上で焼いたお好み焼きは最高の旨さである。すき焼も鍋で決まるといわれて、鍋が受け継がれるが、お好み焼き屋の鉄板も家宝の一つである。そしてダシが違う。粉にあうダシなのだ。ダシを冷やすと粉と混ざりやすい。小生が小学生の頃、100円であった。今後も永遠にあの味を受け継いで頂きたい。今も京都に帰れば、立ち寄っている。

 現在、東京で小生が足しげく通うお好み焼き屋といえば、「やきやき 三輪」である。元々大阪の名店。天現寺店と、近年オープンした西麻布店がある。小生は、最近は天現寺店に行く。大体、当日に予約を入れても席が取れない超人気店である。というかお好み焼き屋に予約をいれるという習慣が小生にインプットされておらず、いつも突然行って文句をいわれる。
「電話してないでしょ。山村さん、ちゃんと電話してくださいよ!」
「ごめん。」
「今日はもう無理ですよ。入れません。」
「まあ、とりあえずビール一杯飲ましてくれや。」と言いながらレジでビールを飲みながら待つ。10、20分たつとやさしいお客さんが見かねてあけてくれる。そしてようやく料理にありつける。

 料理はなんでも旨い。大体は、鉄板焼きと生ビールから始める。キンキンに冷えたジョッキを半分ぐらい一気に飲みながら、「たこ」「たいら貝」「あさり」等のシーフードをつまむ。新鮮な魚介類はこの店の誇りである。これだけでも価値がある。そしてお気に入りの焼酎に移るが、焼酎の品揃えがとても素晴らしい。小生の大好きな「兼八」「銀の水」が両方ある名店は東京ではここだけであろう。素晴らしい。そしてつまみは、「塩ホルモン焼き」「豚キムチ炒め」に移る。そして焼酎は更にすすみながら、「ねぎ焼き」を注文。醤油味で頂くこの「ねぎ焼き」はあっさりといくつでも食べられる。でもシメがあるのでほどほどにして、最後にお好み焼きと、特製「そばメシ」を頂く。こちらの「そばメシ」は店の人気メニュー。ほとんどのお客さんが食べて帰る。そばメシの具は「すじ、キムチ入り」。お好み焼きの具はいつも任せてあるので知らぬが、おでんのじゃがいもをつぶしてお好み焼きにはさむのが三輪流。これまた旨い。日本酒好きの方は、大阪は池田の銘酒、「呉春」を是非、飲んでください。キレ味のよいこの酒は大阪でも中々飲めない貴重な酒である。吟醸でなく安い、本醸造の方を薦める。

 こんないいお店があると、関西出身の方々にはなんと心強い事か。いや関西出身でなくても、もんじゃ焼きが大好きな方も、東京人も満足できるはずである。関西弁のスタッフは色々と親切に教えてくれるので初めてでも安心である。是非、行ってみておくれやす。満足度、コストパフォーマンスがとても高い。そして旨い料理、良いスタッフと揃った酒類。流行らないはずがない。

 皆様は、必ず予約してどうぞ。

山村幸広

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  • エキサイトカテゴリ「たこ焼き・お好み焼き・もんじゃ焼き」
  • by yamamura2004 | 2004-07-26 16:52
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