今年ももうあと1カ月ほど。今年もなんだかんだと色々と旅をしたもんである。飛行機のマイレージをみると、今年の飛行距離はANA、JALを合計すると約10万マイルとなっている。他社をあわせると多分、15万マイル近く飛行機にのって移動している。しかもヨーロッパ出張はなく、米国本土出張2回でこれだから結構、こまめに動いたのであろう。
出張先でどれだけ仕事の成果をあげることができるか。そして出張後にスムーズに仕事に戻れるかは出張先での過ごし方に色々なノウハウがある。20年近い出張ビジネスマンとしてのコツをまとめてみた。
飛行機の中でのすごし方
重要なのはいかに「寝る」かである。寝るためにはコツがある。昔は北米からの復路は寝るなと思っていたが、最近その説は間違っていると思っている。要するに飛行機でいかに寝るかがスキルである。目をつぶっているだけでも神経系統を休ます事ができる。
耳栓とアイマスクは必ずつける。耳栓もつけかたで精度が違う。説明をよく読んで正しくつける。耳栓とアイマスクをしていればキャビンアテンダントも声をかけてこないし、余計な機内放送も最小限に食い止められる。
食べない。機内食は飛行機の都合でだされるものであって自分のペースのものではない。それに寝るのに食事はいらない。長時間であれば空港でおにぎりでもかっておいて自分の時間に合わせて食べる。食べなきゃいけない機内食などない。
水はペットボトルで持参(もしくは最初にもらって手の届くところにおく)。水分は目がさめるたびにとる。
足を伸ばして寝るために、できる限り、前があいているシートをリクエストする。そしてかばんを下にひけば足が伸ばせる。
シートベルトはつける。乱気流は突然襲ってくる。
ホテルでの過ごし方
ここでも重要なのはもちろん寝ることである。そのために少しの工夫をしよう。
部屋をリクエストする時に重要なのは静かな部屋を選ぶ事だ。落とし穴が、エアーコンディショナーの屋外装置。これが近くにある部屋はうるさくて寝られない。この位置をさけてもらおう。
たいてい部屋は乾燥している。寝る前にバスタブ(なければシャワーブース)に2、30分間、熱湯を出しっぱなしにして湿気を部屋にいれる。そしてお湯をはったままで寝る。乾燥した部屋は寝にくいし、風邪のもとである。
枕はたいていあわないもんである。タオルをたくさんもらっておいてタオルを重ねて高さを調節しよう。
寝る前のシャワーや風呂の温度は低め。起きてからは高めの温度で。
時差ぼけと体調のために
極力、食べる量を減らす。そして野菜とフルーツという人間に一番自然なものを意識的にとる。和食以外の食事は日本人にはきつい。よって量を減らすことが重要である。
到着地についたその日のすごし方が重要。できる限り、太陽をあびてできる限り運動をする。もちろんついた日にゴルフならベストであるがそんな時間はもちろんないだろう。昼休み、少しの空き時間に散歩をしてストレッチをする。ついた日のカチカチの体をほずしていく。
昼寝はダメ。どうしても睡眠を補足するために寝たくなる。たとえば移動時間や空いた時間に寝てしまう。これが時差ボケの最大の原因となる。
清潔にする。手をよく洗う。
水道の水はダメ。生ものもダメ。そして気をつけなければいけないのが、野菜と氷。野菜を洗う水やウイスキーの氷は水道水が基本である。抵抗力を維持する為にも出張中は冷たいものはとらないようにする。ジュースなども氷なしで。
ようするに、食べすぎないようにして、温かいものを食べて、よく寝て、よく体を動かすという基本的な事を守る事が重要である。それは出張中だけでなく出張後に普段通りの仕事をこなす事も含めてである。出張はいくらなれていても緊張するもんである。周りのビジネスマンと貴方の不安は実は同じである。リラックスして。
おきばりやす。
山村幸広
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