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山村幸広の一日、一グラム

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湯布院 玉の湯・亀の井別荘 2泊3日 10月11日
湯布院 玉の湯・亀の井別荘 2泊3日 10月11日_a0000002_15472822.jpg
 連休という事で、湯布院へ。去年は行けなかったので2年ぶりとなる。この街は、玉の湯のご主人である溝口氏と亀の井のご主人の中谷氏が、何も無いこの地を、血と汗と執念で、一から観光地として作り上げた傑作である。しかも別府温泉という湯布院よりも地の利の良い場所に対抗してである。今や日本で最も一度は行ってみたい場所のひとつであろう。ブームの黒川温泉も、この温泉地の方々が由布院で玉の湯、亀の井で学んで帰られたのである。全てを教えるという余裕というか共に発展するという姿勢に更に感激してしまう。

 亀の井のご主人、中谷さんは映画作りを目指されていたそうである。今もお美しい元女優のおかみさんと湯布院に来られて、文字通り、この街をプロデユースされたのである。この街に芸術的なセンスや文化的なセンスが感じられるのは、中谷さんのセンスなのであろう。中谷さんは由布院という作品を一本、撮りあげたのである。

 玉の湯さんは完璧に洗練されたお宿である。東京のいわゆる旅なれた方々に愛されるための要素がシンプルに計算し尽くされている。いつも思う、なぜ他の宿は玉の湯さんのようにしないのであろうか? 人間がやっていることである。絶対できるはずである。

 玉の湯さんの、チェックインは13:00でチェックアウトは12:00である。これができる事が凄い。一日中、部屋には100%源泉の湯が流れる。ふかふかの清潔なタオル。いつでも横になれるベットルーム。緑が美しく、ずっと座っていたいサンデッキ。そして、野菜の美味しさが伝わる、知り尽くされたお料理。メニューに無い料理が運ばれる。「どうぞ。おからです。」おからを堂々とだすところが素晴らしい。本当に美味しい。小生はおからはあまり好きではないが、ここのおからと六本木のかわにしさんのおからは別物である。こちらのお料理は色々と紹介されているが、小生がいつも脱帽するのは、野菜の煮物。世界一である。すべての野菜がそれぞれの深い味と、味付けで出される。野菜をかみ締めて味わうのは、こちらだけである。メインでは鳥鍋と豊後牛ステーキを選ぶ。こちらの鳥鍋は、新鮮なクレソンをたっぷりと入れて頂く。鳥鍋にはクレソンである事を教えてくれた。豚しゃぶにはレタス、鳥鍋にはクレソンである。朝食も、ほとんどが自家製である。牛乳(小生は飲まないが)、ヨーグルト、バター、ジャム、ハチミツ等々。そして野菜スープが朝の胃にたまらない。いやーーー、本当に素晴らしいお宿なのである。

 中谷太郎氏は亀の井の2代目である。見るからに優しい、頭の低い、素直なこの青年が次の、亀の井を担う。昨年、東京で披露宴をされた。奥様は東大卒の才女。このお二人が次の、この老舗を更に発展させるだろう。若いといっても、もう37歳。会社で言えば、第一線。もう彼らの時代は来ている。

 お父様は、その昔、玉の湯の溝口氏と借金をしてヨーロッパを見て廻って、今の由布院のモデルを探されたそうである。今度この夫婦も銀行から借金をして、1年ほど世界中をみて廻るそうである。世界の宿、リゾートそして料理を見て次の亀の井を目指す。すばらしいではないか。久しぶりに感激した。なんか遊びに行って、であるが、俺もやらねばという気持ちが燃えてきた。

 会社でもそうであるが、創業者から2代目への世代交代とは、かなり難しいものである。2代目とは、実はとても大変なもんである。偉大な創業者とは常に比較されるし、厳しい創業者からはいつも求められるものも多い。そしてビジネスの寿命の問題が案外、大きくのしかかる。ビジネスには寿命がある。新しいものを求められる時期に、世代交代が起こる場合が多く、新しいものを求められたりする。しかしながら時間は確実に経過する。確実に2代目だけの日が来るのである。その日をどう迎えるか、そしてどうニューセンチェリーを作るかは、やっぱり自分なのである。全ての事象は自分に責がある。亀の井はもう個人だけのものではない。日本の宝なのである。それを発展させる使命がある。

 中谷太郎・真帆ご夫妻にバス乗り場まで送ってもらって、バスから手をふる彼らを見て思った。彼らには出来るはずである。彼らが作り上げる、「亀の井」が今から楽しみである。玉の湯から亀の井さんへの荷物は、宿が運んでくれる、亀の井便がある。小生はこの2泊3日の由布院の旅をこれからも続けるであろう。違う楽しみができた。それは彼らが作り上げる新しい湯布院、新しい亀の井別荘である。新しい亀の井の撮影はもう始まっている。

太郎さん、真帆さん、頑張れ!!!!!

PS 中谷さんのご紹介で、なかなか旨い日本酒を見つけた。名前を「宇吉郎」という。喉越しは大吟醸であるが、味がしっかりしていて酒らしい味がする。これは、するめや柿の種をツマミに一晩中、飲む酒である。

山村幸広

【関連リンク】
  • エキサイト検索 > “日本酒 宇吉郎”
  • エキサイト検索 > “湯布院”
  • by yamamura2004 | 2005-10-11 15:22
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