山村幸広の一日、一グラム

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「京菜 かわにし」絶品のおから 6月30日
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 母の味、ふるさとの味と言えば何を思い出すであろうか? 小生の場合、「おあげの炊いたもの」「肉じゃが」「ハンバーグ」などである。子供の頃はさほど好きではなかったが、そういえば「ひじき」「ごぼう」「ふき」など、いわゆる「おばんさい」もよく食べていた。伏見とうがらしがよく弁当に入っていて、これの何がうまいのかと、ガキの頃は思ったもんだ。

 有名店であるが、なんだかんだと行った事のなかった「京菜 かわにし」に誘っていただいたのは、高名な音楽プロデユーサーの立川直樹さんである。「ロック」を語らせたらこの人右に出る方はない。ロックを語れる「素敵なオヤジ」である。なんといっても、「レコードを捨てちゃもったいないよ。」と金沢のご自分のレコード館はなんと20万枚の貯蔵。日本での音楽、ロックの歴史は立川直樹氏が作ったのである。

 こちらのお店、やはりファンが多いのはうなずける。最初に出てきた「おから」。元来、おからはそんなに好きではないのだが、これはもう絶品である。このダシ加減、たき加減。日本一のおからである。「旨い、旨い。」と食べてると、隣で立川さんが嬉しそうな顔をして「美味しいでしょ。」とニコニコ顔で言う。この後は、「ゆば」「伏見唐辛子とじゃこ」「きんぴらごぼう」(これがまたまた絶品。ごぼうの色がそのまま。醤油は使っていないか、薄口醤油をほんの少しだろう。それに山椒の実で味を引き立てている。いままでに経験した事のないきんぴらごぼうである。)その後、「はも」がきて、「鴨」と続いた。すべて旨い。この鴨とおかみさんのダシで「鴨なんそば」を作れば、これは旨いだろうなあと一人で考えていた。もう少し通って、おかみさんにリクエストしてみよう。そして並んでいるお品から、茄子の炊いたものと万願寺とうがらしを小生だけリクエストして頂く。本当に京都に帰っている気がした。おかみさんの京都弁が耳に心地よい。

 この食べ物は焼酎ではない。京都は酒である。立川さんに便乗して酒は新潟の「〆張鶴」。このすっきりしながら酒の味がする酒が料理にぴったりである。

 こんな料理が作れたら、もう男はたまらない。と思っていたらおかみさんが料理教室をやっていると聞きつけた。水曜日、土曜日、日曜日とやられているそうである。小生も習いにいきたいと思っている。多分これは一生の財産になるのではないだろうか?

 あーー、なんかむしょうに京都に帰りたくなってきたなあ。今は暑いんだろうなあ。六本木の真ん中で京都を感じる。そんなおかみさんのいる店がこの「京菜 かわにし」である。味と酒と京の匂い。

 このお店は東京の財産である。

山村幸広

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  • by yamamura2004 | 2005-06-30 22:26
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