「福岡っ子・博多っ子」 2月25日
ほぼ10年ぶりぐらいになるであろうか、福岡空港に立ち降りた。ANAの羽田発福岡行きの最終便はほぼ満席。スーパーシートは非常に快適であった。福岡のなにより良い点は空港からダウンタウンへが10分とかからない。日本で一番便利な空港である。
空港で出迎えてくれたのは、某夫婦。なんと小生が仲人をした夫婦である。彼らは旦那の転勤のため福岡にすんでいる。遅い時間からであるが楽しい食事。本当は「あら鍋」をと思ったそうであるが時間が遅くて中州の鳥料理店へ。名前を「鳥善」さんと言う。焼き物と鳥鍋。そしてもちろん焼酎である。味、サービスが良くしかも非常に良心的なお値段で素晴らしい。福岡の焼酎といえば「鳥飼」が有名であるが、本日は小生にはめずらしくお店が勧める芋焼酎をロックで頂く。グラス売りなのであるがその一杯のグラスに入っている量がとても多くて嬉しい。東京の2倍は軽く超えている。お陰で、やっぱり飲みすぎてしまった。頭が痛い朝を迎える。「はあーーーー。」永遠に続くこの後悔。なぜ夜になると忘れているのであろうか? 学習能力がまったく無い男でやんす。
この鳥鍋は結構いける。しっかりとした鳥のだし鍋に、写真のつくねを卵でつないで鍋に入れる。そして少し甘めのぽん酢のようなタレにつけて食べる。旨い。このタレだとしつこくなくあっさりと頂ける。うーーーん、焼酎おかわり!!!!!!!! 最後はやはり雑炊で締める。ラーメンで締めても旨いだろうなあ。。。。
この地は中州を挟んで、「福岡」と「博多」に分かれる。福岡は公家が中心の城下町、博多は商人の町。公家と商人が仲良くなれるはずはなく、今はそうでもないらしいが基本的には仲はよくないらしい。そう言えば京都も、「上(かみ)」「下(しも)」と言う。これは今でも言う。「あの人は下の人でっさかいなあ。」小生は元の住所からすれば下の人間ということか。この京都の上、下の境は、昔は二条を境にしていたが、祇園が栄えた故に境が五条になったというらしい。今でも上の人間の遊び場には上七軒がある。話を戻そう。そうゆう由来で今でも、「博多っ子」と「福岡っ子」は違うそうである。
7月1日から15日まで、この地は「山笠」で一年の最大の行事を迎える。14日のクライマックスは朝の5時から。地元の人も早く起きてこの山笠のスピードを楽しむ。一番速いチームには玉が渡される。この玉をもらうと商売繁盛に繋がるという事でスピードを競うようになったそうだ。この伝統ある山笠が駅の方にいくようになったのは最近の事らしい。これも「博多っ子」と「福岡っ子」の中の悪さが原因であったそうである。山笠の期間中は、男性は女性と交わってはいけないそうである。それと胡瓜を食べてはいけないそうである。これは宗教的背景による言い伝えなのであろう。
この地にきていつも思うのであるが、女性がやさしい。やさしくて、男をたてて、気立てがよい。料理屋さんの女性の方もとても愛想がよくて感じが良い。九州男子といわれる由縁に、裏に女性の力が、存在があるに違いない。この素晴らしい女性の伝統があるが故の「九州男子」なのである。
玄界灘の写真の奥に韓国がある。福岡は海と山と川とそして町が詰まっている。玄界灘の海の幸、そして野菜や果物といった山の幸。そして人懐っこい女性。素晴らしい。転勤するにも、出張するにも福岡は最高である。あーー、もう出発しなければいけない。たった18時間の滞在であった。お昼は鯛茶漬け。福岡では、基本的には「鯖茶漬け」であるが、この鯛茶漬けがこれまた旨かった。(写真がヘタですんまへん。)
また来たいなあ、福岡に。
「又、くるとよ。」
山村幸広
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by yamamura2004
| 2005-02-25 21:09