ラスベガスへ行ってきた。最初にラスベガスへ降り立ったのは1988年だったと思う。最初の米国訪問はNYであった。今もあの時の興奮を忘れた事はない。安い飛行機でSFOを乗り継いで、ニューアーク空港に降り立ったのは深夜の23:00。飛行機から見える摩天楼と橋を超えてマンハッタンに入った。興奮して一晩中、マンハッタンを歩き回った。当時はまだまだ危険な町であったが、幸いにも被害はなかった。ラスベガスには、NYとはまた違う興奮を呼び起こす魅力がある。ラスベガスの初日も同じような興奮状態に陥り、歩き回っていた。あれから15年以上経過してすでに10回程度、ラスベガスには行ったと思う。当時はベラッジオもニューヨーク・ニューヨークもエクスガリバーもなかった。年々、成長を続けている。年間10万人以上人口が増えていて、まだ4000室のホテルと2000室のホテルが建設中だそうで、更に1万人以上の雇用が見込まれているそうである。
IT関係者にはCOMDEXがあったが、なんと今年からなくなってしまった。代わりにではないが先週、開催されていたCESSに統合されていて大賑わいであった。
ラスベガス=カジノ。もちろんそうであるが、実はこの街はそれだけではない。日本人の大好きなショッピング、GOLFからグランドキャニオン等の自然。そして世界最高のショーの数々。あらゆる国の食事。素晴らしいホテルやプール。「海」というキーワード以外の愉しみは全て揃っている。ようするにカジノだけでなく、例えば、家族でも旅行しても楽しい場所なのである。まさに、この街は大人の遊園地なのである。この街に来ればワクワクするんでやんす。とりあえずなんか楽しいんです。ラスベガスでは、極力、寝ないで過ごす。よってラスベガスからの帰りの飛行機はいくらでも寝る事ができるのである。
飛行機と言えば、感激したのはサウスウエスト航空。ラスベガス—ロス間をインターネットで予約したら、なんと39ドル。税金、諸経費をいれて49ドルであった。距離的に言えばほぼ東京—大阪間。5000円の値段で行けるということである。席は自由席。フライトアテンダンスは約200人乗りのボーイングに、20代の男女が2人。制服はベージュのコットンパンツに紺色のセーター。数々の工夫が積み重なって、厳しい全米の航空業界にあって躍進を果たしている。素晴らしい。本当に。
ラスベガスのカジノ銀行にはもう既に、15年以上、ほぼ毎年であるが貯金している。いつか下ろす日が来ると信じているが、まだ下ろせていない。ちきしょーーー。もちろん今年も負けてしまった。なんか、今年は勝つような予感がしていたのであるが、また貯金してしまった。メガバックス(ラスベガス中のカジノのスロットマシーンがネットワークでつながっていて、全マシーンの掛け金がたまっていくスロットマシーン。)は980万ドルを示していた。今年の狙いはこのメガバックス。ルーレットにもバカラにも目をくれず、メガバックスにへばりついたが……結果はもちろん、ガチョーーーーン。負けた。来年こそは取り返してやる!! メガバックスを当てた人は、メガバックスの呪いで死ぬと言うジンクスもあるそうであるが(浅田次郎作「オー・マイ・ガアッ!」参照)、ぜひとも当ててみたいもんである。
今年の宿泊先は、シーザーズパレス。日本人が非常に少ないホテルである。というか日本人をあまりターゲットとしていないのかも知れないので、JTBさんが言うにはツアー客が少ないそうである。もちろん部屋もファシリティも素晴らしいホテルである。がカジノでは負けてしまった。
ラスベガスに行かれれば是非、旧ダウンタウンへ行って頂きたい。カジノもなんとなく勝てるような気がする。又、小金で遊べるはずである。そしてライトの有名なショーはなんと日本人が開発した青色ダイオードのお陰でLEDに変わっていた。
GOLFはバリハイGC。ストリップのホテルからだと5分でついてしまう場所である。コースも整備状態も素晴らしい。美しい。そしてレストランが中々うまい。小生の経験でステーキサンドが旨いのは全米でここだけである。(KOBE BEEF STEAK SAND)。コースのPAR4はほとんど400ヤード以上で5つほどは450ヤード以上である。距離が出ない人はレギュラーティからどうぞ。とてもタフで楽しいGOLF場である。
今年はロスの異常気象がラスベガスでも同じ。雪は降るわ、ずっと雨で寒い、寒い。これから行かれる方は冬の服装でどうぞ。こんな寒いラスベガスは初めてである。
でも楽しい。負けても楽しい。毎年のラスベガスを楽しみにしている。
来年はラスベガス銀行から貯金をおろしてやるぞっと。
山村幸広
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