小生は週に一回はとんかつが食べたくなる。しかし訳あって食べない。約10年間、小生の体重は変わっていない。キープしている。これは自分でも凄い事だと思っている。とりあえずこれ以上太らないように気を使っている。それは健康の為でもあり、GOLFのためでもあり、そして服を買う、着る楽しみを残している為である。現在、イタリアサイズの48のスーツを「お直し」なしに着る事ができる。これをキープしたい。そこで自分に、「揚げ物を食べない」という原則を課している。どうも揚げ物は太るような気がするので、極力さけているのである。でも例えば、前の日の夜が野菜中心の軽い食事だったり、うどんや蕎麦で済ませていたり、言い訳が作れる時には揚げ物を食べるのである。であるからこの1回、1回の揚げ物の食事は非常に貴重であり重要なのである。金を惜しむことなく食べたいし、おいしい揚げ物でなければ大きな後悔となってしまうのである。そして、さあ揚げ物を、というかとんかつを食べようと決意して思い浮かぶのが、この「かつ好」さんである。静岡県下で有名店であるこの店が恵比寿ガーデンプレイス内にある事が非常に幸せである。漬物の中に「わさび漬け」が添えられていて静岡を偲ばせる。この店を知る前は、広尾の「すずき」さんのとんかつが一番と思っていた。今でも衣の揚げ方は「すずき」さんの方が好きだし、値段もリーズナブルであるが、豚自身のうまさと、何よりエレベーターを降りればいける便利さもあいまって、最近はもっぱら「かつ好」さんである。
こちらの私の一押しは、その名も「かつ好定食」というメニューである。税抜き価格2500円と記憶している。これはロース芯という豚の部分であるが、要するにロースの脂の部分を取り除いた豚肉である。ロースの旨さを脂身なしで味わい、愉しむことができる。とんかつ好きの方の「脂身がおいしんだよ。脂身がないロースなんて食えるか!」というお叱りが聞こえてきそうであるが、年もとってきたし、健康の為にもこのメニューが気にいっている。ランチに2500円は高額であるが、2、3カ月に1回の楽しみ故、よしという事にしている。一口、一口かみ締めて楽しんでいる。2人のカップルでいかれた場合は「ヒレの一本揚げ」を楽しんで頂きたい。こちらは税抜き価格5000円であるが、2人で1人前の注文で問題ないボリュームである。約30センチほどの長さがあるヒレが堂々と出てくる。これを2人でぱくつく。なんとも言えないヒレの美味しさの全てがある。又冬には「かきフライ」がある。こちらの「かきフライ」は間違いなく日本一と小生は言っている。その3個のかきフライはかなりの大粒がきを使っていて、噛めばあふれるかきのエキスがたまらない。間違いなく「かき」はフライが一番旨い。冬になると、これが食べたい。でも、とんかつも食べたい。どうしよう。最近、冬場は会社の連中を2人連れていく。そしてそれぞれがとんかつを注文して、プラス、かきフライを1人前注文する。そして1人、1個を頂く。正に最高のランチタイムとなる。そしてランチのかくれ人気はメンチカツ。これがまた、あっさりとぽん酢で頂くと旨い。結局、なんでも旨い店なのである。揚げ物料理の名店である。
それから併せて御紹介しておこう。赤坂のリキマンションの1階にある「黒福多」。鹿児島黒豚のみ使用する豚料理屋さんである。(とんかつ屋ではない)鹿児島から出てこられたご主人と愛想の良い美人の女将さんのお店である。何かのTV番組で「とんかつ日本一」に選ばれた事もあるお店である。こちらのソースがまた旨し。小生の特にお気に入りは「かつサンド」である。こちらにいくと、必ずかつサンドをおみやげに帰る。会社の宴でもよく利用させて頂いている。「三岳」という屋久島の焼酎がなんと、飲み放題で700円。2時間とかケチな事を絶対言わないのがこの大将の心意気の良さ。どんなに長居して、どんなに飲もうが700円である。
ああ、とんかつが食べなくなってきた。今日の夜は蕎麦にして、明日の昼に頂こうか? すでに口の中は唾液があふれている。
山村幸広
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